7月8日(火)、きよみ館にて防災講演会を開催しました。
講師は、長年にわたり全国各地の被災地支援を続けられている、名古屋市のNPO法人レスキューストックヤード代表理事を務める栗田暢之さん。
今回は、各町内会長や自主防災組織隊長等から構成する「清見地区防災対応委員会」のメンバー約40名が熱心に聴講しました。
防災に取り組む中で、重要なポイントは次のとおりです。
令和6年元日の能登半島地震の発災からわずか2日後には穴水町へ救助に駆け付けたという栗田さん。
現場ではインフラ面の困難に加え、高齢者の多い避難所に工夫が求められた。
講演では、温かい食事を皆で準備したり、トイレ管理に住民が協力する様子など、支え合いの例が紹介されました。避難所運営ではスフィア基準に触れ、女性や子どもへの配慮、プライバシーや身体の不自由な方への個別対応が重要。
犠牲者の多くが家屋の倒壊によるものであったため、自宅の耐震化や家具の固定など、普段からの備えが重要。
災害時に求められる「気づく力」「整える力」「つなぐ力」を地域全体で養うことが必要である。
この講演会を通じ、「自分の命は自分で守り、互いに助け合う」という防災の基本理念を共有しました。
参加者からは「支援の現場に立った人の話が聞けてよかった」「現場の声が心に響いた」といった感想も寄せられ、備えの意識が一層高まる機会となりました。
7月9日(火)きよみ館にて、令和6年度 第1回 防災対応委員会を開催しました。
1月1日に発生した能登半島地震では、多くの集落が孤立しました。清見地域においても災害孤立は危惧されており、9月1日(日)に開催される高山市総合防災訓練では『自主的 な自主防災組織の運営』に繋げられるような訓練計画を立てるなど、さらなる防災力強化に向けて検討がなされました。
また、各家庭にどのような危険が迫るのかをまとめた「住民防災台帳」を作成し、避難誘導に有効活用するなど、清見地域の防災対策について話し合いました。
各家庭においても、ハザードマップを見て、今一度、住んでいる場所にどのような危険が 潜んでいるのかを確認したり、防災備蓄品を揃えるなど、いつ発生するか分からない災害に備えましょう。